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おはようございます。こんにちは。こんばんは。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか? –
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さて、今回のコラムは【家のメンテナンス】に焦点を当ててみます。
タイトルの通り、車を所有している場合、車検が義務付けられていますよね。
定期的にやってくることで、そろそろ交換時期のパーツを交換したり、
次回車検のタイミングでは交換になるであろうパーツを事前に教えてくれたり、
車検をお願いしている場所によってどこまでやってくれるのかは様々ですが
基準を満たしているかを見るだけの「車検」ではなく、
字のごとく車を検査してくれる「本来の車検」としてあるべき姿を取れている場所で
お願いできるのであれば、筆者的には「車検」は良い制度ではないかと思います。
さて、ここまでは義務化された車検のお話。
家はどうですか?「家検」ってありますか?
(せっかく言葉をつくったので家の定期メンテ=家検でいかせてください笑)
車と違い動きませんが、雨風に耐え、時には災害級の負荷にも耐え、
なにより拠点としてそこに住んでいる。となると
家こそ定期的な検査が必要なのでは?
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それでは、本題にはいりましょう。
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Check!
1.「家検」って、義務?
2.メンテナンス費用はどのくらい?
3.まとめ
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1.「家検」って、義務?
結論、義務ではある。
ん?なんか含みがあるような…。
ここでキーポイントとなる法律を2つピックアップします。
1つめ、建築基準法、第8条
建築物の所有者、管理者又は占有者は、その建築物の敷地、構造及び建築設備を
常時適法な状態に維持するように努めなければならない。
ということで、
適切に建物を維持管理し健全な状態を保つ事を義務付けられています。が、
車検のようにタイミングや検査する項目が明確ではありません。
ですが、各住宅メーカーが当然チェックする項目はつくっていて、
それが次の2つ目の項目にも関係しています。
2つめ、住宅品質確保促進法(品確法)
こちらは建築物の中でも、住宅の法律です。
新築住宅の基本構造部分の10年間の瑕疵(かし)担保責任の特例制度
というものがあり、建ててから10年内に基礎や構造体
(柱・梁・壁・床など)の影響から発生した欠陥(雨漏りや地盤沈下など)
があった場合、施工会社は責任を負う必要があります。
それ以降も、住宅会社が設けたプランや制度を使って、
メンテナンスの期間を延長することが可能です。
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2.メンテナンス費用・頻度はどのくらい?
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もうひとつメインどころ。メンテ費用・頻度に関してですが、
情報として出回っているのは
10年~15年くらいで外壁や屋根の修繕費がかかるという部分ですよね。
家の大きさや劣化の程度にもよりますが、200万円前後費用がかかる
ことが予想されます。これを10年(120ヶ月)で割ると、月に約16,666円。
マンションで言うところの修繕積立金です。
最近は塗料や素材それぞれの耐久性も上がっていますから、
少しは寿命が延びていることでしょう。
ではせっかくコラムをココまで読んでくださっているあなたへ、
もうひとつの視点をお伝えします。
次回点検時(20年後~)は、同じメンテを同じ価格でできるのか?
という点です。
ここに関しては現状、新たなテクノロジーが出てこなければ
難しいかもしれません。理由は人件費と資材価格の高騰です。
じつは過去10年で既に工事単価が2割以上上昇しており、
今、仮に200万円でできる工事が10年後には240万になっている計算です。
人件費に関しては、端的に言えば少子高齢化と
世代交代のタイミングです。
今いる熟練の職人が引退する時期(高齢化)になり、
なお少子化で体力がある若者も確保できず、技術やノウハウが
次の世代に引き継がれていない実情があります。
跡継ぎがいない、というのをよく耳にしますよね。
弊社の場合は熟練の職人も新卒も多数在籍しておりますが、
やはり業界全体でそういう傾向にあるのは、寂しく思います。
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3.まとめ
いかがでしたか?
何事も早期発見が大事!
【家検】をぜひ皆さんの力で流行らせてください!(笑)
修繕だけがメンテナンスではありません。
車と同じように悪い状態が感じられずとも定期的に現状をチェックしておくことが、
最終的には費用を抑えることに繋がります。
そんなお家づくりの「そこまで考えていなかった」という分野まで
ぜひ弊社にご相談ください♪