目次
- イントロダクション
- 擁壁の基本概要
2-1. 擁壁とは何ですか？
2-2. 擁壁の役割と重要性
2-3. 擁壁の種類 - 擁壁の適切な選定と注意点
3-1. 擁壁の選定ポイント
3-2. 擁壁の建設時の注意事項
3-3. 擁壁の法規制と許認可 - まとめ
2. 擁壁の基本概要
2-1. 擁壁とは何ですか？
擁壁は、土地の地形を変えずに土を留めるための構造物です。
主に斜面の崩壊や地盤の沈下を防止し、安定した土地を確保する役割を果たします。
また、道路や建物の基礎を支えることもあります。
2-2. 擁壁の役割と重要性
擁壁の主な役割は、土地の安定性を確保することです。斜面や盛土を支え、土砂崩れや地滑りを防止します。
さらに、擁壁がないと地盤が不安定になり、建物の傾きやひずみが生じる可能性があります。
2-3. 擁壁の種類
擁壁にはさまざまな種類があり、最も簡素な擁壁は自然石積み擁壁です。コンクリートを用いない場合も多いですが、
その場合には法律上擁壁とは認められません。よく見かける擁壁は練積みです。
練積みとは、ブロックとブロックの間をコンクリートによって埋める工法のことです。練積みには主に間知ブロック練積み造と
間知石練積み造があります。間知ブロック練積み造は、コンクリート製のブロックをコンクリートを用いて積んでいる擁壁です。
間知石練積み造は、30cm角程度に成形された石をコンクリートを用いて積んでいる擁壁です。
この場合、見た目は自然石積み擁壁のような昔ながらの風情を残しながら、強度も現在の基準に合わせたものにできます。
3. 擁壁の適切な選定と注意点
3-1. 擁壁の選定ポイント
上記でも紹介しているように、様々な種類があります。
外観にマッチしたデザインなのか、メンテナンスを考慮した擁壁にするのか
専門知識がないとなかなか難しい問題だと思います。
まずは、ハウスメーカーなど専門知識のあるプロに相談するのをお勧めします。
3-2. 擁壁の建設時の注意事項
まずは物件に擁壁が現存しているならば、それが適格擁壁かどうかを確認する必要があります。
もしも擁壁が不適格だった場合、擁壁新築のための費用もあらかじめ計算に入れておかないと、
想定している予算と大きく違ってくる可能性があります。
3-3. 擁壁の法規制と許認可
擁壁を建築する際には、土地の地形や使用目的、負荷条件などを考慮する必要があります。
擁壁を作る場合には、法令で定められた構造計算によって擁壁の寸法や鉄筋の量を計算するか、
あるいは行政が定めた基準によって作らなければなりません。
また、工事完了後、行政担当者によって設置された擁壁に水抜け穴があるかどうか、
ひびや亀裂、はらみはないかといったことの確認が行われます。
