
コラム
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#豆知識
【ナレッジコラム】アスベストについて少し深く考えてみる。


はじめに

昔は「奇跡の鉱物」、今では「静かな時限爆弾」。
これは、かつて建築に多用されたアスベスト(石綿)の別名です。
特に、築30年を超えるような住宅には、その名残が多く残っています。
「自分の家にアスベストって使われてるの…?」という方へ。
知識と備えで、安全な暮らしを守りましょう。
アスベストって何?
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天然の鉱物で、断熱性・耐火性・遮音性に優れる素材
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非常に細かい繊維で構成され、吸い込むと肺がんや中皮腫のリスク
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封じ込め状態なら危険性は低め(壊さなければ拡散しにくい)
なぜそんなに使われていたの?


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耐火・断熱・耐久・絶縁など、建材として「理想的な性能」
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建築はもちろん、電化製品・自動車・断熱材にも活用
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その万能さから「奇跡(魔法)の鉱物」とまで呼ばれていた
しかし…
アスベストの怖さは、病気の潜伏期間が15〜40年と非常に長いこと。
そのため、被害のピークは2030年代以降とも言われています。
どこに使われている可能性がある?
部位 | 内容 |
---|---|
天井・吹き付け材// | 断熱材や吸音材として。講堂や集合住宅などでも使用 |
壁紙・クロス// | 不燃目的で、裏打ち紙にアスベスト混入の可能性 |
ビニル床タイル// | 古いキッチンや洗面所などに多く残る |
配管・保温材// | 天井裏や壁内など、目に見えない場所に注意 |
屋根・外壁・波板// | 耐久性の高いスレート材に含有しているケース |
見つかっても慌ててはいけない
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アスベストは壊したり削ったりしなければ基本的に飛散しません
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封じ込められたままなら、しばらく放置でもOKな場合が多い
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危険になるのはリフォームや解体のタイミング
安全な対応ステップ3つ
ステップ | やること |
---|---|
① 築年を確認// | 2006年以前の建物なら、アスベスト使用の可能性あり |
② 専門業者に調査依頼// | サンプリングや成分分析を依頼 |
③ 状態に応じて対応// | 封じ込め or 除去。専門家の判断を仰ぐことが重要 |
中古住宅の購入・投資でも要注意!


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購入後に「除去費用で数百万円」なんてこともあり得ます
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解体・改修時にはアスベスト処理の法的義務が発生
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契約前の調査や交渉材料として、早めの確認が肝心
まとめ
古い家にはアスベストが潜んでいる可能性が高い
普段は無害でも、“壊す”ことで一気にリスクが表面化
築年チェック→専門調査→必要な対応、この3ステップを徹底
「大げさじゃないの?」と思うかもしれません。
でも、“知らなかった”では済まないリスクがここにあります。
家を買う人も、住み続ける人も。
まずは「築年の確認」からはじめてみましょう。
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