スタッフが建てた家｜vol.4 帰ってくるたびに惚れる家

家づくりというと、どうしても間取りや動線、内装の色や素材など、家の“中”に目がいきがちです。
もちろんそれも大切なこと。でも、実は「帰ってきたときにどんな気持ちになるか」って、外観デザインが大きく関わっているんですよね。

私たちの家の外壁は、オメガアクロフレックスという左官仕上げ。
職人さんが手作業で仕上げてくれたこの壁には、こての跡がさりげなく残り、それがひとつの“表情”になっています。

無地の壁なのに、光の当たり方で見え方が変わるのもお気に入りのひとつ。
日中は太陽の光を受けて、細かな骨材がキラキラと反射して、なんともいえないやわらかな質感をつくり出してくれます。
そして夜。外構の照明に照らされた植物たちが、葉の影をそっと壁に映し出してくれるんです。
そのゆらぎがとても美しくて、毎晩ちょっと見とれてしまいます。

この景色を眺めるたびに、「この家でよかったな」と思える。
何気ない日常のなかに、そんな“惚れ直す瞬間”があるのって、すごく豊かなことだと思うんです。

家づくりって、内装だけじゃなくて、外壁の表情ひとつでも気持ちが変わるもの。
「帰ってくるたびに惚れる家」――そんな視点から、外壁デザインを考えてみるのもおすすめですよ。