コラム
-
#豆知識
【防災コラム】本気で備える、防災のリアルガイド
index
災害は「明日くるもの」として備える。
―いま、私たちが本気で見直すべき防災―
今を生きる私たちにとって、「防災」はもはや
特別な意識が高い人の趣味ではありません。
地震、台風、豪雨、高潮、土砂災害、そして停電や断水。
これらは毎年のように全国で発生し、場所も季節も関係なく、
私たちの生活のすぐそばまで迫っています。

とはいえ——
「防災って大事なのはわかってる。でも、いざ動こうとすると腰が重い」
「買った非常食の賞味期限が切れて、結局また後回し…」
そんな経験、誰しも一度はあるはずです。
なので今回は、難しい話は抜きにして、
明日くるかもしれない災害に、
現実的に淡々と備えるためのコラムをまとめました。
読み終わる頃には、
「よし、今日中にこれだけはやっておこう」
と自然に動けるはず。
では、さっそくはじめていきます。
■ 災害は“確率”より“影響”で考えるべき
「大地震の発生確率〇%」
ニュースでよく目にしますが、
正直これに振り回される必要はありません。
確率が10%だろうと50%だろうと、
実際に起きた時の影響が大きすぎるからです。
そして災害は、こちらの都合なんてお構いなしで、
ある日突然やって来ます。

地震は深夜に起きるかもしれないし、
台風は休日に直撃するかもしれない。
仕事中に帰宅困難になる可能性だってある。
だから防災は、「そのうちやる」じゃなくて
来る前提で淡々と仕組みにしておくことが最も合理的です。
大げさなことをする必要はありません。
必要なのは「生活に溶け込む防災」です。
■ まず最初に揃えるべきもの:3日間生き抜くための必需品
よく「最低3日間の備蓄が必要」と言われますが、
これは決して大げさではありません。大規模災害時、
行政やライフラインが完全に復旧するまでには、
どうしても時間がかかります。だからあなたと家族の命を
守る第一歩は、自分の家で3日間しのげる状態にすることです。
以下、家庭ごとに必ず揃えてほしい最優先のセットです。

● 1)水
大人1人につき 1日3リットル × 3日分(9L) が最低ライン。
飲むだけでなく、料理・歯磨きにも必要です。
※備え方のコツ
ペットボトルは「箱買い」する
賞味期限が来る前に日常で使い回す
キッチンシンク下は熱がこもるので置かない
● 2)食料

火や水が使えなくても食べられるものがベスト。
特に以下が鉄板です。
レトルトのおかゆ
パックご飯(電気があればすぐ温められる)
缶詰(ツナ・サバ・スープ系)
カロリーメイト系の栄養ブロック
堅パン・ビスケット
水なしで食べられるレトルト食品
※備え方のコツ
ローリングストック方式を採用すると続きます。
普段から食べるものを備え、消費したら補充する
このサイクルで賞味期限切れを防げます。
● 3)モバイルバッテリー
これは現代の命綱です。
災害時に何よりも情報が必要になりますし、家族との連絡も必須。
最低1台:20,000mAh
家族がいるなら人数分
できればソーラーパネル付きも1台
※コツ:ケーブル類をひとまとめにし「通信ポーチ」を作りましょう
● 4)灯り
停電は空気を一気に不安に変える存在。
以下は必須の三点セットです。
LEDランタン(倒れても熱くならない)
ヘッドライト(両手が使える)
小型懐中電灯(トイレ用など)
キャンドルは火災リスクがあるため避けるのが無難。
● 5)トイレの確保
意外と見落とされますが、災害時に最も困るのはトイレです。
簡易トイレ(袋+凝固剤)
消臭タイプを推奨
1人あたり1日5〜7回 × 家族人数 × 3日分
※コツ:バッグに数個だけでも常備しておくと安心。
あると不安、ストレスが減ります。
● 6)救急セット
絆創膏
ガーゼ
消毒液
常備薬
アレルギー薬
バファリン・ロキソニン系
体温計
三角巾
※コツ:薬は各々必要なものを。
特に小さな子どもがいる家庭は、体温計と解熱剤は命綱です。
■ いざという時の“防災バッグ”づくり:何を入れて何を削る?
次は、防災バッグ(非常持ち出し袋)です。
家の備蓄は「3日間の生存装備」ですが、
防災バッグは 「その瞬間に逃げるための機動力装備」 です。
つまり、軽いことが何より大事。
理想は 10kg以内。
体力に自信がない人なら 7kg以内。
では、中身を見ていきましょう。

● 防災バッグの必須アイテムチェックリスト
【1)水・食料】
500ml水 ×2本
エネルギー食品(栄養ブロック・ゼリー飲料)
※バッグは1〜2日分で十分。
※家の備蓄と役割を分けるのが鉄則。
【2)ライト・バッテリー】
懐中電灯 or ヘッドライト
モバイルバッテリー(小型)
充電ケーブル
【3)防寒用品】
アルミブランケット
手袋
カイロ
レインコート(ポンチョタイプ)
災害時は寒さで体力が削られます。
【4)衛生用品】
ウェットティッシュ
マスク
簡易トイレ(数袋)
歯磨きシート
タオル
【5)書類・貴重品】
保険証のコピー
免許証コピー
通帳のコピー
家族の写真(万一離れた時の“手掛かり”として意外と重要)
【6)多用途アイテム】
軍手
ビニール袋
ガムテープ
カッター
ホイッスル
ラップ(皿代わりになる)
マルチツール(軽量タイプ)
【7)衣類】
下着1セット
靴下1セット
Tシャツ1枚
※圧縮袋は意外とNG。取り出しづらく、
避難時のストレスになるため。
小さく畳むだけでOK。
● バッグに詰める時のポイント
ポイント①:絶対に“使う順”で並べる
下から順に
重い物 → 軽い物 → すぐ使う物
の順で詰めます。
ポイント②:ファスナーを2〜3個に絞る
非常時に「どこに入れたっけ?」は命取り。
細かい仕分けは逆にストレスになります。
ポイント③:毎年1回は中身を全部出す
人間の生活は変わります。
1年前の必需品が、今年はいらないかもしれません。
■ 「家の中」での備え:家具固定・避難経路・家庭内ルール

● 家具固定は「地震対策の中で最も効果がある方法のひとつ」
家具の転倒によって尽きた命がこれまでも数多くありました。
最低限すべきポイント:
冷蔵庫・食器棚・大型家具は必ずL字金具で固定
ガラス戸には飛散防止フィルム
寝室には背の高い家具を置かない
足元に割れ物を置かない
● 夜間を想定した避難経路を確認する
意外と盲点なのが 暗闇での避難。
昼間に見える道も、停電した夜だと状況が一変します。
枕元にライト
枕元にスリッパ(ガラス対策)
家のどこに障害物があるか把握
実際に「電気を消して」避難ルートを歩く
これだけで生存率は上がります。
● 家族の“安否連絡ルール”を明確にする
災害直後は電話がつながりません。
だからこそ、ルール化が必要です。
例:連絡がつかない場合は「災害用伝言板」に登録
合流場所は「自宅前」or「小学校前」のどちらか
子どもに周辺を徘徊させない
■ 停電・断水への備え:「都市型災害」はここが弱点

都市部で起きる災害の特徴は、「ライフライン依存度が高い」こと。
電気・水・通信のどれかが止まるだけで、生活が一気に崩れます。
● 停電対策
モバイルバッテリー
ポータブル電源(予算に余裕があれば)
LEDランタン
冷蔵庫は、停電しても 冷蔵6時間・冷凍24〜48時間 保ちます。
無駄に開けないこと。
● 断水対策
飲用水の備蓄
風呂の残り湯を日常的に溜めておく習慣
トイレのための“生活用水”を確保
簡易トイレの備蓄
飲み水より、生活用水が圧倒的に不足します。
特にトイレは1日で地獄になるので、即備えるべきポイントです。
■ 災害時の「心のケア」と“メンタルの消耗”について
実は、災害で最もやられるのは “心” です。
不安、孤独、寒さ、情報不足、騒音、ストレス。
これらは目に見えない分、確実に体力を奪います。
そこで重要なのが、
飲み物
甘いもの
カイロ
ライト
携帯の充電
このあたりの“安心材料”。
とくに光と通信は、心をつなぎ止める最後の砦です。
■ 「地域」で助かる命がある:コミュニティの力は大きい

災害時、助けになるのは「日頃の雑談の積み重ね」。
ご近所との最低限のつながりが、避難生活時の
ストレスを和らげます。
なれないコミュニティに身を置くだけで
それなりにストレスはかかるものです。
「顔見知り」程度で十分です。
知らない人より気楽に声をかけられ、
互いを励まし支えあうことができるでしょう。
■ 最後に:防災は“やる気”ではなく“仕組み”で続ける

どれだけ高い意識を持っても、人間は忘れる生き物です。
だから、防災は気合いに頼ると続きません。
続く仕組みの作り方はこれだけ:
水は箱買いして、普段から使い回す
防災バッグは毎年1回見直す
家族の避難ルールは紙で貼る
非常食は普段の食材と同じ棚に入れて回転させる
家の家具固定だけは絶対にやる
これだけで、生存確率は大きく変わります。
■ 毎日の生活に組み込むと安心!
スマホ充電は80パーセントから考えておく
水の在庫チェック
枕元ライトの位置を決めておく。
帰り道に家の避難経路(暗闇版)を確認、
寄り道をして新しい道の開拓もあり!
家族とは何気ない連絡を取っておく
(出来事の話やご飯の話などのコミュニケーション)
1つでもやれば、あなたの防災レベルは確実に上がります。
防災とはネガティブな行為ではなく、
生きていくためのポジティブな行為です。
あなたと、あなたの大切な人の命を守るために——
今日から一つずつ、淡々と整えていきましょう。

よく読まれている記事
家づくりは、一生に一度の大切な選択。
だからこそ、しっかりと情報を集め、自分にぴったりの住まいを見つけることが重要です。
スタイルハウスでは、理想の暮らしを叶えるための資料をご用意しています。
ぜひ、私たちのモデルハウスにも足を運び、未来の住まいを体感してください。
-
店舗への来場申込はこちら
Reserve / 来場予約
-
資料請求はこちら
Catalog / 資料請求
-
土地をお探しの方
Estate / 分譲情報